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@Django37564@fedibird.com

Post #4459793

2026-08-09 04:53 UTC

神子島健『支配と加害 中国侵略を描いた作家たち』読了。戦後1950年代の日本で描かれた武田泰淳『風媒花』、堀田善衛『時間』、火野葦平『赤い国の旅人』、五味川純平『人間の條件』の4作品を通じて、中国への支配と加害の認識を論じる。「加害を考え、国家が行使した暴力のことは「次の暴力行使」へのハードルとなりかねない。それゆえ、加害を考え、国家が行使した暴力の問題を指摘するということは、ナショナリズムにとってネガティブな意味を持つことになる。」(序章8頁より) 戦争の渦中に於いて人道的であろうとすることの難しさ、『人間の條件』の主人公・梶は満州国の国策企業で中国人労働者の待遇改善を求めるが、それが戦争協力にもなりえてしまうこと、また火野葦平のように軍人として、作家として日中戦争とかかわり戦後そのことに責任意識を持つも、植民地支配による民衆の苦しみを目にしていながらそれに対する意識の薄さ等、「どうしてそうならざるを得なかったのか」を作品と歴史からも繙いていく。 加害認識を持つことと表明することの難しさを考えるうえで、この本を読む前に鈴木裕子『フェミニズムと戦争協力』も読んでいたことが本当によかった。 #マストドン読書部 #読書

Replies (2)

  • @Django37564@fedibird.com 2026-08-09 05:03

    『人間の條件』小説は読んでいないんだがちょっとした思い出があって、20代の頃名画座も運営している会社に勤めていて、社長命令で仲代達矢主演の映画を1日映画館に籠って観るように命じられたのですが、毎日の激務に疲れ果ててかなり眠ってしまい、今思えば本当にもったいなかった。目が覚めたら若いころの仲代の美男子ぶりに感動している同僚たちの中、「佐藤慶がとんでもない美少年だった」とうっとりしている奴が一人いて笑いました。その時一緒に見てた同僚男子が後日映画館前の掃き掃除を行っていたところ、『人間の條件』ポスターの前で一人の年配女性に声を掛けられ、「新珠三千代が軍隊に入った仲代達矢に会いに行くところあるでしょ?あんなの絶対無理!!女性が独りで軍隊に行くなんて無理だったわよ夫が軍隊入ってたけど」というような内容を熱弁されたそうです。「小説にも出てきたから当時私五味川さんに手紙送ったもの、返事来なかったけど」ということで、貴重な話を共有してくれた年配女性と同僚にずっと感謝しています。

    Open ##4459791

  • @Django37564@fedibird.com 2026-08-09 05:22

    「そもそも、日本軍「慰安婦」制度は、兵士の士気を保つために女性を性的対象として搾取することが必要だと考えるような日本軍の、そしてその背後にある日本社会の精神性によって支えられていた。こうした、戦場における拉致監禁による性搾取と、日本軍が金銭的に募集した日本軍「慰安婦」と、さらには日本国内の公娼制度は地続きである。日本軍の「慰安婦」制度を「日本軍性奴隷制度」と呼ぶことはなんら不当なことではない。国際法学者の阿部浩己は、一九二六年時点で国際法において奴隷制の要件が成文化されたことや、現在の国際法の見解をふまえ、「慰安婦」たちが置かれた状況を「自由・自律性の重大な剥奪をもたらすものとして、奴隷制条約に成文化されt国際法上の奴隷制の要件に合致するものと解することができる」と明言している。」 第五章『「満州国」における暴力と抵抗」より

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