2026-07-07 13:21 UTC
他人に対する認知がバグった登場人物達が進行させる嚙み合わなさとズレ積み重なり相互理解の遮断、何気ない日々に混入するありえない異物がノイズとなり、答え合わせは宙に浮いたまま居心地の悪さ不合理不穏さを纏わりつかせ終わる、作者曰くゲームで通常入れない壁の中を半透明で進むキャラのようなゲームのバグ体現したグリッチ文学という試みを遺憾なく発揮させた傑作短編集。
ものすごくよかった!
「むかしの家」はローレンス・ブロックの短編想起させるブラックな後味で好み。
でも「クリストキント」はクリスマスのお話だけあり心温まるような読後感。
「オコジョオコジョオコジョ」は元々【Otter Otter Otter】が原タイトルで卑猥な言葉羅列させる言葉遊びがあるため邦訳ではこの題名に差し替えたもので猫クラスタのための作品。他にもちょこちょこ猫に関する物事が出てくるけど老いて弱る猫に対する確かな愛情が感じられて本当に良い!猫を三匹飼ってる(た?)とか。なので猫は酷い目に遭わないのでご安心を。
芥川龍之介の名が出てきて、さらにその関連か河童を擬した表現も出てくるという。
ベスト本の一作ではないけど匹敵するくらい良作!オススメ!
#読了 #読書 #マストドン読書部
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